デバッグ 入門
エラーの読み方・伝え方
エラーメッセージの読み方と、AI に伝えるときのコツを初心者向けに解説します
エラーは「壊れた」じゃない
エラーメッセージは「壊れた」のサインではなく、「ここに問題があるよ」という案内板です。
初心者のうちは赤い文字が出るだけで怖くなりますが、読み方を覚えると「なるほど、ここか」と思えるようになります。
エラーメッセージの読み方
典型的なエラーはこんな構造です:
Error: Cannot find module 'react'
at Function.Module._resolveFilename (node:internal/modules/cjs/loader:933:15)
at Function.Module._load (node:internal/modules/cjs/loader:778:27)
at Module.require (node:internal/modules/cjs/loader:1005:19)
at require (node:internal/modules/cjs/helpers:102:18)
at Object.<anonymous> (/Users/you/my-project/src/App.tsx:1:1)
読むのは 上の2行だけ で十分です:
| 部分 | 意味 |
|---|---|
Error: Cannot find module 'react' | 何が起きたか(react が見つからない) |
at Object.<anonymous> (/Users/.../App.tsx:1:1) | どこで起きたか(App.tsx の1行目) |
下に続く行は「スタックトレース」と呼ばれ、エラーの発生経路を示します。最初は無視して OK。
よくあるエラーパターン
Cannot find module 'xxx'
パッケージがインストールされていない。
npm install xxx
SyntaxError: Unexpected token
コードの書き方が間違っている。カッコの閉じ忘れ、カンマの抜けなど。
TypeError: Cannot read properties of undefined
存在しないものにアクセスしようとした。変数が undefined(中身がない)のに、その中身を使おうとしている。
ENOENT: no such file or directory
指定したファイルやフォルダが存在しない。パスのスペルミスが多い。
EACCES: permission denied
ファイルへのアクセス権限がない。sudo が必要な場合もあるが、まず AI に聞いた方が安全。
AI へのエラーの伝え方
悪い例
動かないんですけど
AI はエスパーではありません。何が動かないのかわかりません。
良い例
npm run dev を実行したら以下のエラーが出ました:
Error: Cannot find module 'react'
at Function.Module._resolveFilename ...
やったこと:
1. npm install は実行済み
2. package.json に react は含まれている
ベストな伝え方テンプレート
[エラー全文を貼る]
[何をしようとしたか]
- 実行したコマンド: npm run dev
- 期待した動作: 開発サーバーが起動する
- 実際の動作: 上記のエラーで停止
[既に試したこと]
- npm install を再実行した → 変わらず
コツ
1. エラーメッセージは全文コピーする
一部だけ貼ると情報が足りず、AI が的外れな回答をすることがあります。
2. 英語のままで OK
エラーメッセージは翻訳せずそのまま貼ってください。AI は英語のエラーをそのまま理解できます。
3. 「直前に何をしたか」を添える
エラーは「何かを変えた直後」に起きることがほとんど。直前の操作を伝えると、原因特定が速くなります。
4. スクリーンショットよりテキスト
エラーメッセージはテキストで貼ってください。画像だと AI が文字を読み取れないことがあります。
次のステップ
- AI と一緒にデバッグする — エラーの先にある、デバッグの進め方
- 効果的なプロンプトの書き方 — AI への伝え方全般のコツ